Unit 187 - Loaded

Loaded

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元Front Line Assemblyというかヘルプ含めて出入りしていたChris Peterson等率いるインダストリアル・メタルバンドの2nd。どうやらスキニー・パピーとも関わり合いがあるようだね。
このバンド及びこのアルバム、自分は買ったことすら忘却の彼方だったのだが、某イベントで某氏の口から出てきて「ああ、あのナイン・インチ・ネイルズを水で薄めたような……」と呟いてしまったことでその存在を思い出すことが出来た。
で、何かそれが引っ掛かってて、そのイベントの数日後に押入れから引っ張り出して聴いたら……。良いじゃないですか!ごめんなさい「ナイン・インチ・ネイルズを水で薄めたような」と言ってしまってという感じ。確かにNINタイプの所謂「インダストリアル・ロック」だけどNINにはないサイバー・パンクな趣あって魅せますね。まぁこのサイバー・パンク感はFLAに由来するそれなんだけど。FLAが「Hard Wired」以降暫くジャングル、ブレイクビーツを取り入れた音源を出して、まるで犬や猫が似合わない服を無理矢理着させられてるような感じで中々に厳しい時もあったりするのですが、このアルバムは「Hard Wired」を上手く補填して引き継いでいる感じ。
なのでサイバーEBM、インダストリアル・メタル期のFLAが好きな向き(オレだよ、オレ)には胸を張ってブリッジを作ってしまう程にお薦めしたい一枚。
あ、なんか短い紹介文になってしまったな(笑)。それでは面子の紹介をしてみるか。でもこのアルバムの面子凄いのですよ。あのDevin Townsendが数曲プロデュースしてるしエンジニアでも参加してたりして面白い。Strapping Young Ladのフロントマンね。Devin TownsendはFLAの前述したアルバムにギタリストとして参加しているしその所為か同時期に発表されたStrapping Young Ladの1stはインダストリアル・スラッシュ(メタル)。というかそんなことはどうでもいい位にStrapping Young Ladは凄いので是非聴いて欲しさがある。金属バッドで殴られるような衝撃があったStrapping Young Ladには。またDevin Townsendはその後もライヴ要員で参加してるようでChris Peterson等とはそういう場所で出逢ったのかもしれないし、同郷(カナダはバンクーバー)だしで、もしかすると何かコミュニティみたいなものがあったりするのかもしれない。
と、面子紹介で字数を稼げたが、前述した通りNINやFLAの1990年代半ばまでの音源を好む向きにはお薦めしたい。