Fair Sex - Thin Walls-Part 1
- アーティスト: Fair Sex
- 出版社/メーカー: Endless
- 発売日: 2004/03/22
- メディア: CD
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とはいってもエレボディっす。実はこの辺り錯綜してて面白いです。だからEBMのコンピを買ったりするとゴスの人達がいたりする。
まぁそれは置いといて、コレ、ナイン・インチ・ネイルズの1stっしょ!似たようなNIN眷属バンドにシスター・マシーン・ガンがいたりするけどあっちは完全にコピーバンドの域を超えていなかった。でもこのバンドはその域は超えている。NINの1stは割と1980年代後半のエレボディ総決算でフロント242、ニッツアー・エブ、ミニストリー、そしてWax Trax!等を踏襲しながらも自分の持ち味をいかしたアルバムに仕上がっている。その辺りを見事に受け継いでいる。これはとても上手いなと思った。だって当のNINはそこから方向転換してロックやらメタルを取り入れた所謂「インダストリアル・ロック」を奏で始めるのだから。
NINの1stってミリオンセラーに行ってるアルバムで、当時「やっとこの手の音楽がマニア受けに留まらないものへと成長した……」とシーン全体が歓喜したそう(しかしこのことにより「NINの音楽はポップス」という非難(になっていないと思うが)を浴びる)。でもそこから離れてしまったために、多数の難民を産んだのは間違いないだろう。
で、このバンドだ。本人達もこのスタイルが好きなのがこちらにも伝わってくる。フロント242、ニッツアー・エブ、「トゥイッチ」時代のミニストリー等の美味い部分だけを抽出してより親しみやすさを加えたエレボディ。1980年代後半のエレボディが全て詰まった音楽。
インダストリアルでダークかつ心がぴょんぴょん踊るダンサブルな音楽。その味に病み付きになってしまった向きにはお薦めしたい一枚。