Depeche Mode - The Singles 81>85

The Singles 81>85

The Singles 81>85

81年から85年までのシングル曲を集めたコンピ。
以前、自分はDepecheは変化をよしとせず頑固にエレクトロニック音楽を作り続けていくバンドだと書いたがありゃ嘘だ。この5年間という短い時間の中でも彼らの音楽性は3回も変わっている(でもエレクトロニックという点は変わらないが)。Vince Clarkeがメンバーにいた頃はきゃっきゃうふふなジャニーズ・エレポップだったが(1〜3曲目)、Vinceが抜けると(Vinceの音楽性を残しつつも)途端に音が暗くなり、ダーク・エレクトロの始祖ともいえるようなエレポップを作り始め(4〜6曲目)、Alan Wilderが加入すると金属音を多用したインダストリアルな音や黒を基調としたファッションで耽美な世界観を構築し始め(7〜15曲目)るのである。特にAlan Wilderが加入した後のインダストリアルな音や黒を基調としたファッションはその後のEBMやシンセ・ポップ勢に強い影響を与えことは考えるまでもないことだろう(これは個人的な感想になるが高校生の頃は1stの音が好きだったが、今はこの時代が一番好きだ)。その後も音楽性は変わっていくのだがそれはこのエントリーの話題から外れるので止めておく。
とこの5年間の間目まぐるしく変わっていったが、(矛盾するような書き方をすることになるが)全般的に変わらないところはやはりエレクトロニック音に対する異常なこだわりと反ロック的音楽性だろう。
全曲捨て曲なし。どの時期が好みかは各人分かれるところだが、どの時期も古びることの無い非常に質の高いエレクトロニック音楽を出している。
Depecheの変化を手っ取り早く感じたい人には最適のコンピだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=Hx_XPN_tDys(「Shake The Disease」のPV。埋め込み無効なのでURLだけ貼っとく)