The Force Dimension - The Force Dimension (Blue Version)


オランダのEBM系バンドの1st。
どうやらこのバンド、Revolting CocksのLuc Van Ackerがプロデュースしてるよう。でリヴコなのかというとちょっと違う。圧倒的にFront 242タイプの縦ノリというより、横ノリEBM。でもフロントよりもサイバーパンクではないというか、ニュービートやアシッド・ハウスのダンスよりのエレクトロニック・ボディ・ミュージック。家で聴くよりクラブのフロアで聴いたほうがより分かりやすい音になっている。
正しくも80年代後半のエレクトロニック・ボディ・ミュージックしてて取り立てて書くことが無いwあ、でも東欧っぽいかな田舎臭いというか。だって上もののメロディがマーチしちゃってるんだもんw言われなきゃボルゲージアと間違えそう。朴訥としてて明るい。その朴訥や明るさってこの時期のボディには共通してあると思う。スキニー・パピーやミニストリーは別としてなんか切羽詰ってないのだよね。田園風景溢れる場所で作られているというか。優しく物事がゆっくり進んでいくというか、漫画で表せば小箱とたん著の「スケッチブック」。パンコウやボルゲージアと並ぶ朴訥EBMだ。やっぱり90年代に入って暗くなっていったのは終末思想やゴスやトランスと融合したのが原因なのか。いやインダストリアル・メタルの頭、ミニストリーが受けたからかなぁ。
リヴコのLuc Van Ackerプロデュースなれどエロスは無くパンコウやボルゲージアのような朴訥として優しいボディだ。90年代の暗いEBMを好む向きにはお薦めしないが、このブログの読者なら気に入ると思う。入手は困難だが、見つかったら比較的安く入手できると思う。結構お薦め。