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The Beatnigs – The Beatnigs

Beatnigs

Beatnigs

アメリカのインダストリアル・ヒップ・ホップバンドの1st。
1980年代半ばに生まれた黒人のニューウェイヴことエレクトロからのヒップ・ホップは白人のパンク、NWにも相当衝撃だったらしく、そのノリの取り入れが各ジャンルで見ることが出来、それが本エントリで紹介するアルバムだ。
しかし、只ヒップ・ホップを実践するのでは無く、ダヴ、パンク、インダストリアルを加味したものに仕上がっている。これは同時期のON-U系のバンド群にも見られ、マーク・スチュワート、タックヘッドが挙げられるだろう。しかし、この流れは後に「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」と呼ばれるジャンルに収束していくのが面白い。
「この流れ」ことEBMがヒップホップと近いと気が付いたのはツイッターでのあるやり取りからだった。「これは如何でしょう?」と自分が所謂エレボディ、ハードコア・ダヴな音源を紹介かつ貼ったのに対して「ラップ調でない音源を貼って欲しい」との返しを貰って、あることに気が付いた。自分が好むEBMの音源の殆どが実は「ラップ調」だったことに。
そうEBMは視点を変えると「白人達によるヒップホップ」なのかもしれない。まぁ実際にはアジア、黒人も居たのだから強引な結論ではあるが。フロント242、(初期)ミニストリー、パンコウ、フロント・ライン・アッセンブリーはそこにダヴ、パンク、インダストリアルを加味することにより一見ではヒップホップには聴こえない音楽を作り上げた。
本エントリで紹介するアルバムは前述したバンド達よりヒップホップで、タックヘッドとミート・ビート・マニフェストの中間にあるような音。ハード・ダブとメタル・パーカッションの絡み合いが不気味かつ快楽的な音像を作り上げていて、自分によし過ぎる。
エレクトロからの派生ジャンルがヒップホップであったようにヒップホップもまた派生ジャンルとしてEBMを生んだということが解るようなアルバム。お薦め。