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The Klinik – Face To Face - Fever

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ベルギーのインダストリアル/EBMバンドの2ndに同年のシングル「Fever」を収録したコンピ。再発元はテクノイズで有名な「Hands Productions」より。
ベルギーと言えばフロント242から成る所謂「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」を思い浮かべるだろう。このバンドも全きそのEBMだが、フロント242がロックっぽいのに比べ、このKlinikはロック度は希薄でどちらかと言えば「ノイズ・インダストリアル」からの系譜。ちょうどこの辺りからその「ノイズ・インダストリアル」勢、例えばテスト・デプトやコントロールド・ブリーディングがダンサブルなビートを強調し始め、アメリカの「ミニストリーのレーベル」と呼ばれていたシカゴの「Wax Trax!」からもリリースされていった。もっと遡るとキャバレー・ヴォルテール(以下、キャブス)やノクターナル・エミッションズ、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(以下、ノイバウテン)なんかもそうだろう。
で、話をアルバムに戻すと、前述したバンドの音に近い。キャブスからファンキーを抜いてひたすら冷たく暗黒雰囲気を強調したエレクトロ・インダストリアル。マーク・スチュワートを思わすディストーション・ヴォイスや要所要所に挟まれたメタル・パーカッション、サンド・ノイズ……キャブスとノイバウテンの中間は?と問われたなら、先ずこのアルバムを挙げたくなるような音に仕上がっている。また当時、台頭していた「アシッド・ハウス」の影響も見ることが出来、それはフロント242との相似もまた見ることが出来る。
スキニー・パピーとはまた異なる暗黒・漆黒EBMがここに……。お薦めしたい。