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Babyland - Decade One

Decade One

Decade One

アメリカのElectronic Junk Punkデュオの1989年から1999年までの音源を編集した盤。
8bitなニッツアー・エブというか……そういう表現を以前にも書いたけど、そう表わすしかない音。1980年代初頭のシンセ・パンクやジャーマン・ニューウェイヴにも近いものも感じるけど、やっぱりエレクトロニック・ボディ・ミュージック。ハードロッキンなシーケンスにメタル・パーカッション、うねるアシッドなベースラインに吠えるヴォーカル……。
所謂ニッツアー・エブ型のボディ・ミュージックは作を経る毎にギターや生音を入れて「単なるロック」に成ったり、またはスラッシュ・ギターを取り入れてこれまた「単なるメタル」や「ミニストリーナイン・インチ・ネイルズの出来損ない」に成り下がることが往々にしてあったりするのだが、この二人組は一貫してボディィィィィィィィィィッッッッ!!!!冒頭にも1989年から1999年とあるけど、どの曲が初期でどの曲が後期なのか、さっぱり区別がつきません!凄い。
そして(これも前に書いたけど)、メタル・パーカッションが「その辺の鉄製(またはステンレスとかの合金)のゴミ箱を叩いてる」ような音で1980年代後半のアメリカのジャンク系のバンド(コップ・ショット・コップ、プッシー・ガロア、ミッシング・ファウンデーション)を思い起こさせる。投げやりな衝動しか感じない金属殴打音がジャンク度を推し進める。また1990年代のAFXリフレックスのような児戯に溢れた音も印象的だ。砂場の悪ガキどもって趣。
ボディ・ミュージックにしてジャンク!プッシー・ガロア、ミッシング・ファウンデーションとニッツアー・エブ、リヴォルテイング・コックスが好きな向きにはお薦めしたい一枚。