Covenant - Modern Ruin

Modern Ruin

Modern Ruin

スウェーデンのシンセ・ポップバンドの7th。
EBMからフューチャー・ポップ、最近はシンセ・ポップバンドと化した彼らもここで別の次元に移ろうとしているようにも感じられる作品。前作はモロデペッシュ・モードなシンセ・ポップでしたが、今作は90年代のイギリスのプログレッシヴ・ハウスを思い起こさずにはいられない。霞がかったシンセや憂鬱なギター、ベースが絡むUKニューウェイヴな曲、トランシーなシンセとアッパーなビートが疾走する曲など、90年代のUnderworldを感じる。特に93年発表の「Dubnobasswithmyheadman」がばっちり当てはまるだろう。あのニューウェイヴとテクノが交差するところが、このエントリで挙げているアルバムに近いのだ。とはいいつつもヨーロッパ、インダストリアル界隈から出てきているので所々、やっぱりKraftwerkねやEBMねというとこもある。それを象徴するのが2曲目で、正にインダストリアル、KraftwerkUnderworldの3身合体が聴ける。
前作は純粋なシンセ・ポップだった。しかし今作はギターやベースなどを用いてUKニューウェイヴや90年代のUnderworldを思い起こさせる作品となりインダストリアル、シンセ・ポップ界隈から抜け出て大きく変わろうとしている。オレには良し。君には良し?