Missing Foundation - Demise
- アーティスト: Missing Foundation
- 出版社/メーカー: Restless Records
- 発売日: 1990/04/20
- メディア: CD
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1980年代末期、レイプマン、コップ・ショット・コップ、ゴッドフレッシュ、プッシー・ガロア等を日本では「ジャンク」と呼んでいた(らしい)が、本エントリで紹介するミッシング・ファウンデーションはその名称が似合い過ぎる音楽。
メタル・ジャンクの祖といえばSPK、ノイバウテンだが、彼らのルックスや立ち振る舞いにはどこか優雅で耽美な趣を持っていた。日本のソドムや数多のインダストリアル・バンドが影響されたりするのも頷ける耽美さがあった。しかし、このバンドには全くそれが欠落している。殆どハードコア・パンクのり。バッド・ブレインズが「メタル・ジャンク」を演ったらこうなるかも……というちょう暴力しか感じられない音楽。何分の何だとか全く考えていないリズムを叩きだすメタル・ビートの上をノイズ・ギターに叫びが絡む。その辺のスラム街で演奏した音源をアルバムにしているのでは?と思ってしまう程、録音レベルが低く、それがまたハードコアさに拍車をかけている。リビドーの迸りがフルスロットルで噴出。前述した通りその辺でライブしてもいいし、便所とかでライブしたらもっとイイだろう。正に「ジャンク」音楽だ。
ノイバウテンのハードコアな部分をブーストさせた上でアメリカに渡るとミッシング・ファウンデーションが出来上がる。インダストリアルとハードコア・パンクが交差する時……。くそお薦め。