Dissecting Table – Ultra Materials 1986-1991

Ultra Materials 1986-1991

Ultra Materials 1986-1991

ハードコア・パンクバンド愚鈍に居た辻一郎によるインダストリアル・プロジェクトの初期音源を集めた二枚組。
この人、日本のノイズ系と同じく多作で(多分)discogsでさえ抜けがあるだろうと思われる。自分も全部追うことは難しかったし、このコンピはアマゾンでも入手できるので嬉しい限り。
で、音の方はインダストリアル・ハードコア!初期SPKホワイトハウス、ラムレーなどのパワーエレクトロ二クスを一手に引き受けるちょう暴走特急が此処に……。流石ハードコア・パンクス上がりは伊達ではなく、インダストリアル系の暴力性とそれが融合していて、一大暴力絵巻と化しているのは圧巻!この暴力絵巻、他に似たようなバンドを挙げるなら石川忠さんのソロを含めての諸々や殺害塩化ビニールの恐悪狂人団、そしてここから後の時代になるが、デフ・マスターだろうか。
今挙げたバンドが全て日本のバンドだったようにハードコア・パンクがパワーエレクトロニクスノイバウテンらのメタル・ジャンクと結びつくことにより日本独自としか言い表せないようなインダストリアル・ハードコアを奏でる。しかもこのコンピは全編に亘ってウルトラ暴力が展開されており一曲たりとも飛ばせない気概に満ち溢れている。
ちょうクールなジャパンが此処に……。買え!以上!