Information Society – Don't Be Afraid

Don't Be Afraid

Don't Be Afraid

アメリカのシンセ・ポップバンドの5th。
この人達はアフリカ・バンバーターがいたエレクトロ後にヒップホップ系のレーベルTommy Boyから音源をリリースしていたのだけど、(その時代の音を聴くと)1980年代も半ばなのに音もヴィジュアルもニューロマンティックス的で残党……というより遅れてきたニューロマって感じですね。しかし、このTommy Boyは面白いレーベルで英国のブリープ・テクノのLFO、これまたUKアシッド・ハウスの808 Stateの音源をライセンスリリースしてたりする。このInformation Societyもその枠だったのではないかと思われる。
で、話を本アルバムに移すと、インダストリアル・ロック!しかも、レーベルをあのクレオパトラに移しての一作目。やっぱりNINの猛威にやられたのでしょうかね。なので思いっきりNINの1stやんけ!という趣ですが、そこはニューロマ的なエレクトロ・ポップスを演っていたバンド、耽美でゴシックです。クラシックス・ヌーヴォーがNIN的な音を目指したらこうなるかも。尚、Hate Dept、The Damage ManualのメンバーSeiboldが参加しているようで、その音に一役も二役も貢献していることは間違いない。
特にディー・クルップスの影響も感じられるスリリングな5曲目が白眉。他もニューロマ感じるインダスロックが妙な味を醸し出していて面白い。やっぱり出自には抗えないね。ブックオフ等の中古盤屋で見つけたら即購入しよう!